「怒りに身を任せてはいけないよ 」と頭を撫でながら言う者は、愛しさが溢れる眼差しを微笑みと共に細めながら、ゆったりと諭す。 怒りの感情が悪いモノなのではない。 ただ呑み込まれてしまうと理性や判断力が低下し、大切な一線を越えて後悔を刻んでしまう場合 ...

探して捜して自分の心 君はその為 其処に居る 見付けて見詰めて自分の心 視えないからこそ価値がある 求めて伸ばして君の手を 此の世はそうして動かすの 何よりも どんなものよりも 理を受け入れ 意図を掴めれば 上手く歩いて行けるはず ...

君を称する言葉は数多ある。 君へ肩書きを付けた者達は、君の側面を見ては自らが望む姿を投影していった。 君は否定も肯定もせぬまま、「間違ってはいないから···。」と笑むだけだった。 「君は一体何者だ···。」と問う者もいた。 だから「私 ...

問題を本当に解決したいなら、『理解される事』を待つよりも、まずは相手を『理解する事』から始めた方が早い。 『理解してもらえる様に頑張ってます』と言っても、この後「それなのに理解してもらえないんです」「それでも多くの人は、○○をするんです」と愚痴るだ ...

それが権利なら、それが正当なら、 それらは許されている事だから、赦される? …………もしも、この答えが “ YES ” なら《心》の意味は、何処にある……? どっちの損得を取るかは、その人次第。 人生の中で、何を何処まで大切にするか? 必要と ...

ひとり静かに泣く…。 それが彼女の常だった。 誰も知る事のない。 誰も届く事のない。 其処に到る為には、途方もなく歩み続ける覚悟と堕ちない為の心持ちが必要だった。 彼女が『世界』に産まれる際は、少なくとも平穏が叶う時 ...

あらゆる『世界』に、心を宿す存在が居ます。 『世界』を持続可能にする為には、それが必要と判断されたからです。 セカイは無機質で、本当に何も無いのです。 其処から《有》を産み出す為に、不可欠な要素が《心》だったのです。 ...

「どんな風に見えてるの?」と彼女は時々、訊ねます。 『世界』というのは、面白いもので “ 同じもの ” を見ていても、そこから感じ取る情報は多様なのです。 例えば、色の鮮やかさや感じ方など、好きか嫌いかによっても印象は違うでしょう。 『印象』は、例え ...

『世界』は、そういう風にできている。 彼の君は、セカイそのもので、認識や認知する事が通常は難しい。 喩えるなら、風で空気で透明だから…。 …でも、存在するモノは存在するし、理解や証明が、掴む事が困難なだけに過ぎない。 理解や証明が困難なのは ...

昔々のその昔、これは『世界』ができる前の御伽噺です。 揺るぎなく《永遠》というものが現在していました。 しかし、この《永遠》と引き換えた事で、とある存在達は《心》を手に入れました。 『意思』を有する為には、永遠を手離さなければなりません。 《 ...

階層の隔たりを越えて、時間の概念を外して、ただただ単純に物事の真理に辿り着く。 夢想や妄想、御伽噺の様なものであっても、確実に辿れば揺るぎない理や規則性が存在している事が解る。 それに到るか?は、真実を視ようとしなければ難しく、端から疑いや偏見 ...

その者は、存在する事を望まれる。 動かす事ができる者であり、問いを掛ける者である。 才を有するでもなく、チカラを持つ訳でもない。 何かを為し遂げ、成し得る事を求められてもいない。 ただ…ただ、其処に在る事だけを望まれている。 ...

ねぇ、キミは未来を何処まで続けたい? みんな…みんな知っている。 何を、どうすれば良いかは知っている。 それなのに、忘れて間違える。 それなのに、見失って道に迷う。 …でも、そんなの仕方ない。 『 心 』がある以上、仕方ない。 『 誰 ...

昔々、古の存在は約束と共に深い眠りに就きました。 この出来事を代々伝えてきた一族は、時代が流れ行く過程で衰退していき、現代を生きる一族の者達でさえ、もはや廃れた物語りに過ぎないと迷信扱いしました。 人や物など、多くが時の流れに乗り、移り変わるのは ...

比べる事の意味を考えてみよう。 比べる事で生じる価値を熟考してみよう。 そうすると、それをする事の意味と価値が見えてくる。 比べる事で、何が得られるのか? 比べた事で、何が生じるのか? 明確にしてみると、比べる必要がある時と比べても生産 ...

『君は、一人じゃない。』 この意味と価値を知り、実感できる瞬間を迎えられるだろうか? 世界の始まりは、いつだって “ 寂しさ ” から始まっている。 だから世界を味方に付けたいなら、この寂しさをいかに埋められるか?がポイントになる。 ...

君が例え何者であろうとも、キミでさえいてくれれば良い。 どんなに、どれ程の力があろうとも、守れない時は守れない。 これを実感する瞬間、『チカラ』なんてものに対する執着やそれを有する事で得てきた優越感は、音もなく消え去るだろう。 必要なのは ...

孤高で孤独な聖者様。 慕われ、敬われ、愛されて、誰もが跪き傅きました。 人々の記憶には、彼の存在の微笑みが刷り込まれていきます。 刻み込まれた印象は、尊崇の対象として高められていきました。 辛さや悲しみなど、全てを呑み込み、求められたのは偶 ...

全てが現実で、総てが夢で…。 全てが理想で、総てが現で…。 何を、どう求めるかによって、過程も、結果も決まってしまう。 ただ、その事実を知ってるいだけでは、活用はできないし、知っている事で解っている気になってしまう。 それは、とても損な事。 ...

気付かなければ、自覚しなければ…。 気付かれなければ、知られなければ…。 いつまでも…最期まで幸福でいられたのかもしれない。 これは、遠い遠い過去の御噺。 彼女は、幸せでした。 幸せになる事ができる子でした。 また、幸せでいる事 ...

見渡す限りの暗闇。 其処に蠢くさまざまなモノ。 誰もが抱く事のある些細なモノから誰かに死をもたらし絡み付くモノまで………。 彼女が一歩踏み出せば、さざ波の様に蠢きながら足下から引いていく。 相当に嫌われているらしい…と感じれば微苦笑が零れるの ...

星に願いを…想いを託そう……。 嗚咽を漏らす事なく、一人静かに涙を流し続けるキミへ………。 誰も知る事はないだろう。 静かな静かな空間の中で、たった一つの存在が一人で泣きながら出した結論を知る者は……。 これらを知る由もなく、世界は自転し ...

要と成る存在を失ってはいけない。 その存在を失う訳にはいかない。 「我が儘で良い 」「思う様に、好きな様にすれば良い 」と繰り返し、繰り返し諭される。 幼子を真綿に包んで慈しむかの様に、真実何よりもそうした守られる日々を過ごしてる。 ...

芽吹く事なく沈黙を続ける種がありました。 これは忘れ去られた、陽の目を見る事のなかった子の話です。 とある少女に与えられた七つの大樹の種以外にも、『種』は存在していました。 しかし、芽吹く力のない種でした。 本来なら ...

猫撫で声で擦り寄る様は、浅はかにも愚かにも映るだろう ただ奇しくも妥当な判断であった 生きていく為には仕方なかった 生き延びる手段として最適解である事に代わりない 根底にある執着が 今 を赦されている証でもある 『問わない』とあった 生 ...

ある日突然、世界は変わった。 誰もが日常からの一変に着いていけず、思考が止まる。 そんな中で唯一、一人だけ、それを当然のものとして受け入れる。 だって、仕方ない。 予測の範囲内であったのだから…。 思考停止から僅かに立ち直ろうとする者達は、 ...

自分の愚かさを知る事は、自分の浅はかさを知っておく事は、とても大切で尊い事だと思う。 それらを知っていなければ、自らを諌める事はできないし、過ちを犯した時、きっと気付けもしないだろう。 臆病である事を、小心者である事を心に留めておかなければ、きっ ...

「泣いても、叫んでも、誰も助けてなんかくれないじゃない!……それなら…こんなモノ…っ!いらないっ!!!!」 ただ…ただ痛くて…苦しいモノでしかないなら、捨ててしまいたい…………。 ずっと…ずっと…そう乞い願っていた。 願い続けているのに、叶う事 ...

深い深い深淵の、見えない谷底の様な場所。 嘆きの泉は枯れる事を知らない。 光の届かない暗闇を内包する洞窟。 迎える日々を当たり前の様に受け入れ、一変すれば地を這う事も天に昇る事もある。 理の中にある事が当然で、理の外を知らぬまま廻り続けるだけの ...

華やかな衣装でも、清廉な衣でもない。 況してや、ズタボロで見るに堪えない服装など以ての外である。 彼女が身に纏うのは、平凡で特質のないものだった。 ただ…だからこそ、平穏が崩れ去った場にはそぐわず、見る者があれば違和感を与え、異質となる。 ...

『お願い…お願い……お願いだから忘れないで………。 《君》という存在以外にも心がある事を忘れてしまわないで………。』 「嗤わないで!無視しないで!自分達の都合で踏み躙らないでッ!!どうしていつも何も感じていないかの様に扱うの!?何で ...

人が人であるが故……人は悪夢を繰り返す。 人が人であるが為……それでも日々を繰り返す。 人間は、悲しい事を…望んでないクセに繰り返す。 それを「嘆かわしい」とか「愚かしい」と零すものもいるけれど…。 どちらも『バカじゃないか』と思っ ...

真っ暗闇の中でも彼女は、いつだって楽しそうであった。 それが不思議でならない者がいれば、楽天家なのか頭がイカれているんじゃないかと言う者もいた。 そんな中には、尊敬や敬愛を向ける者もいる。 受け取り方や考え方、どこをどう視るのかという視点な ...

勝手に溢れて止まらない……これを何と名付けよう? ただ待ってるだけじゃ、ただ泣いてるだけじゃ、ダメなんだ…。 それを思い知ったのは、遥か過去。 ……だから……。 ただ笑っているだけのその下で、いろんな事を考える。 よく ...

傷付く事を怖れ、厭いながらも、どうして止められないのだろう…? 解らずに傷付くばかりの道を選んでいるのかと思えば、そうでもなく、知っていながら傷付け合う選択をし続けている。 これを愚かと言わずして何と表現すれば良いか…。 雪降る草原に鮮 ...

世界の広さを知らぬ者は、世界の広さを忘れた者は、往々にして正道を外れる事がある。 それを容易く蔑む者は、己が陥る可能性を予期せず、紙一重の危うさと我が身の無知さを知らぬまま…。 彼は世界の広さと共に、その残酷さを噛み締めた。 ...

《 君 次第 》という言葉があるけれど、『本当にそうなんだろうな…。』とつくづく感じる時もある。 何時の時代に産まれようと、どんな人生であろうと、何があろうとなかろうと、幸福を噛み締められる人は笑顔で終生を過ごすし、不幸ばかりを拾い集める人は嘆きで終世 ...

どちらを選ぶか、何に決めるか? あらかじめ      用意され満たされている『世界』            敷かれたレールを辿るだけの未来 そんな『箱庭』をお望みですか? 「最初から理不尽な事のない、傷付く事すら ...

《真理を記す者》、彼女はその担い手でした。 喩えるなら、最初に与えられたそれは、まっさらな紙とペンでした。 そこに自身の望みや願い、理想や想いなどを取り留めのなく書き出していきました。 飽きる事なく繰り返し『望みと願い』を永遠と尋ねられるのです。 ...

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